医院名:自由が丘消化器・内視鏡クリニック 
住所:〒152-0035 東京都目黒区自由が丘2丁目9−6 Luz自由が丘5階 
電話番号:03-6421-2852

医療情報

2020.02.07

潰瘍性大腸炎①(大腸内視鏡/大腸カメラ)

潰瘍性大腸炎については、当院ホームページにも疾患概要をご説明させて頂いておりますので、あわせてご参照ください。
https://www.jiyugaoka-gc.com/ibd/

潰瘍性大腸炎の治療薬のひとつにリアルダという5-ASA製剤があります。
リアルダはpH応答性コーティング、multi matrix technologyという技術で、
小腸では錠剤が崩壊せず、内部の有効成分が盲腸から直腸まで大腸全域にわたって持続的に徐放されるように設計されています。

以下の症例は当院で経験された潰瘍性大腸炎(全大腸炎型)の症例です。

この症例では下血、下痢といった症状や、内視鏡で認められた炎症所見が、内服薬のみで比較的速やかに改善しました。
前段には治療前の様子、後段には治療後の様子をお示しします。
後段の画像では、治療後の粘膜治癒が得られた様子や、リアルダ錠が盲腸で崩壊し、肛門側にかけて薬剤が徐放されている様子がわかります。

治療前

 

治療後

 

 

 

 

2020.02.01

薬剤性潰瘍①(胃内視鏡/胃カメラ)

ピロリ菌と、NSAIDs(ステロイド構造以外の解熱・鎮痛薬)は、消化性潰瘍の2大成因です。

よく知られたNSAIDsには、アスピリン、ロキソニン、ボルタレンなどがありますが、様々な診療科で使用され、一部市販もされています。

ピロリ菌の感染がなく、かつNSAIDsの服用のない方の潰瘍リスクを1(オッズ比)とすると、ピロリ菌感染者は18、NSAIDsの内服されている方は19、両方の方は61になります。

また、NSAIDsを1週間から6か月程度内服した方の内視鏡所見では、胃潰瘍が15%、十二指腸潰瘍が5%に認められたとの報告もあります。

痛み止めを連用している方の、心窩部(みぞおち)付近の痛みでは、NSAIDsによる胃腸障害を考慮する必要があります。

NSAIDs潰瘍は、胃幽門前庭部(胃の出口付近)に好発し、多発する傾向があるとされています。

写真は、ピロリ陽性でロキソニンの連用された方に生じた潰瘍です。

胃幽門前庭部に多発する潰瘍・びらんが認められます。

 

 

2020.01.27

神経内分泌腫瘍(NET/NEC)②(大腸内視鏡/大腸カメラ)

以下の症例も、当院で経験された6mm大の直腸NET(G-1)です。

このような症例では無症状で偶然に発見されます。
小さいサイズで発見されれば、多くの場合には外科手術をせずに済み、内視鏡治療のみで治癒が得られます。

2020.01.20

神経内分泌腫瘍(NET/NEC)①(大腸内視鏡/大腸カメラ)

神経内分泌腫瘍(NET)は、神経内分泌細胞(ホルモンなどを分泌する機能をもった細胞)に由来する腫瘍をいいます。
通常の大腸腺腫や大腸がんは粘膜上皮から発生し、神経内分泌腫瘍とは発生のもととなる細胞の由来が異なります。
消化管の神経内分泌腫瘍は直腸に最も多く発生し、次いで胃、十二指腸、小腸の順に多く見られます。
直腸のNETは、そのほとんどが全身症状のない非機能性腫瘍であり、無症状のうちに内視鏡検査で偶然に発見されることが多いのですが、
全身に転移をきたすくらい進行すると、カルチノイド症候群とよばれる、腹痛、顔のほてり、喘息様の発作、右心不全などの症状を伴うことがあります。
内視鏡では、黄白色調の粘膜下腫瘍の形態をとりますが、進行して増大すると、形がいびつになってきたり、中央にくぼみや潰瘍をきたすようになります。
10mm以下で発見されれば内視鏡で切除し、病理検査において転移の可能性が低いと判断されれば治癒切除となりますが、
転移をきたしている可能性が高いと判断されれば、追加で外科手術が必要となります。

下記の症例は当院で経験された4mm大の直腸NET(G1)です。
内視鏡治療で治癒が得られています。

2020.01.11

虚血性腸炎①(大腸内視鏡/大腸カメラ)

虚血性大腸炎は、腸を栄養する血管の血流が悪くなり生じる大腸の炎症をいいます。
原因はよくわかっていませんが、蠕動異常などの機能異常に加えて、
何らかの要因で動脈の血管攣縮が起こったり、動脈硬化により血管内腔が狭くなったりすることで、
腸の循環血流が阻害され粘膜、粘膜下層、筋層などの障害がひきおこされるとされています。

症状としては腹痛と血便がよくみられます。虚血性腸炎はS状結腸や下行結腸に好発することから、
腹痛は左下腹部や下腹部の痛みが多いのですが、横行結腸やそれよりも深部に生じることもあり腹痛はどの部位にも生じえます。
腹痛の程度は様々ですが、急性発症が多く、時に冷汗をともなうような強い痛みのことがあります。
同時に軟便がよくみられ、ときに鮮血便や凝血塊(赤暗色の血便)がみられることもあります。
また微熱や嘔吐を生じることもあります。

本疾患は臨床症状から推定され、内視鏡検査やCTで診断をします。
内視鏡では区域性病変となり、縦走するびらん、潰瘍が比較的特徴的です。

大半の方は、飲水・ゼリー食程度の上で自宅安静としても1週間程度で改善しますが、
症状が強い方では絶食の上、点滴治療を要する方がおられ、まれですが重症例(高度の壊死型・狭窄型)では手術が必要となります。

写真は当院で経験された虚血性腸炎の一例です。
急性期を過ぎて、腹痛などの症状がおさまってから内視鏡検査をしていますが、
S状結腸に縦走のびらん、潰瘍がみられます。

2020.01.06

腸管子宮内膜症①(大腸内視鏡/大腸カメラ)

腸管子宮内膜症は、主にS状結腸・直腸の腸管壁に、子宮内膜様の組織が増生する疾患です。
症状としては月経痛、排便痛、下血などを呈し、
それらの症状は初期には月経周期に一致しますが、進行すると月経とは無関係に発現します。

大腸内視鏡では、粘膜下腫瘍様の壁外性の圧排所見がみられ、粘膜面に発赤、出血、びらんを呈することもあります。
臨床的には、大腸癌や他の粘膜下腫瘍との鑑別が問題となります。

治療は薬物療法と手術療法があり、軽症例では薬物療法(ホルモン治療)が第一選択となります。
ただし治癒するわけではないため、再発する例があり、薬物療法で症状が改善しない例や、閉塞症状が高度な例、
悪性疾患を否定できない例などでは手術となる場合があります。

以下の症例は、当院で経験されたS状結腸の腸管子宮内膜症の一例です。
病変部およびその周囲には内膜症によるひきつれがみられます。

2019.12.23

放射線性直腸炎①(大腸内視鏡/大腸カメラ)

前立腺がんや子宮がんなどで放射線治療を受けると、放射線の通過経路に直腸があるため、
直腸炎をきたす場合があります(放射線性直腸炎)。
放射線性直腸炎には発症時期によって臨床像に違いがありますが、外来において問題となるのは、
主に照射が終了してから1~2年以降に発症する晩期障害です。
主症状は下血で、内視鏡検査では、直腸に拡張した毛細血管やびらん、潰瘍などの所見が認められます。
出血に対しては、主に内視鏡的な治療(アルゴンプラズマ凝固療法:APC)により、
直腸粘膜の新生毛細血管をレーザーで焼く治療をします。
重症例に対しては、高圧酸素療法が行われることもあります。
最近では標的臓器以外の周辺骨盤内臓器への照射を少なくした強度変調放射線治療(IMRT)や重粒子線治療、
前立腺がんに対しての小線源治療など、新しい放射線治療の選択肢もありますが、
それらによっても放射線性直腸炎は発生しうるため、
治療後に下血をされたことがある方は、放射線性直腸炎を疑って内視鏡の検査をすることをおすすめします。

写真は、前立腺がんに対する小線源治療の5年後に発症した放射線性直腸炎の一例です。
直腸に拡張した毛細血管が散見されます。

2019.12.17

肛門周囲膿瘍①(大腸内視鏡/大腸カメラ)

肛門周囲膿瘍の多くは、皮下に膿のトンネルである二次孔を形成しますが、
膿瘍(瘻管)が歯状線より上方(深部)の括約筋間に膿瘍が広がっていくタイプのものが7%程度にあり(高位筋間痔瘻IIH)、
このタイプでは肛門周囲からは膿が出ず、肛門の奥深くの不愉快な感じや熱が続いたりなどの症状を呈します。
また肛門周囲の皮下に所見がない上に、一度の肛門指診では診断がつかない場合もあります。
以下の症例は、高位筋間膿瘍が直腸内に瘻孔を形成した症例です。
内視鏡で膿瘍の2か所から排膿しているのが視認できます。
瘻孔を形成すると、無症状で、採血上も炎症が検知できない場合があります。

2019.12.09

除菌後胃癌⑦(胃内視鏡/胃カメラ)

ピロリ菌の除菌後数年以内に発見された胃癌のほとんどは、実は除菌前から既に発生しており、除菌治療によっておこされた胃内環境の変化によって修飾されたものであるという考え方が優勢です。これまで報告された除菌後胃がんの特性としては、肉眼的にサイズが小さく発赤調の表面陥凹型病変が多いことが挙げられています。
しかし、除菌後に発見される胃癌の中には、比較的急速に浸潤し、内視鏡的に治療困難な段階で発見される場合もあるため、定期的な内視鏡検査が欠かせません。

写真の症例は、除菌後の方に認められた胃炎類似様胃癌です。



2019.12.02

除菌後胃癌⑥(胃内視鏡/胃カメラ)

除菌後胃癌(ピロリ菌を除菌した後に生じる胃癌)は比較的新しい概念で、一部は内視鏡による診断が非常に難しいとされています。
除菌後胃癌が発見しづらいのは、胃癌の表面に正常の粘膜に近い低異型度の上皮(epithelium with low grade atypia: ELA)が発生し、それにより胃癌そのものの視認性が低下したり、さらに胃癌と周囲の正常粘膜との境目が不明瞭となるためです。
ELAはこれまで成因が不明でしたが、最近、胃癌が後天的に形態変化している可能性を示唆した報告がなされています。

以下の症例は、院長が発見した除菌後胃癌の一例です。

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