医院名:医療法人社団侑思会 自由が丘消化器・内視鏡クリニック 
住所:〒152-0035 東京都目黒区自由が丘2丁目9−6 Luz自由が丘5階 
電話番号:03-6421-2852

虚血性腸炎

虚血性腸炎とは

虚血性大腸炎は、一時的な腸管の血流障害が起きることで大腸に炎症が生じ、血便や腹痛が起こる疾患です。血流障害は、太い主幹動脈の閉塞ではなく、それよりも末梢の細い動脈の攣縮によっておこる限局的かつ可逆的な微小循環障害です。
特定の原因はないものの、虚血性腸疾患の中では最も頻度が高く、日々の診療でもかなりよく遭遇します。動脈硬化を引き起こす基礎疾患をもつ方や、便秘の方に発症しやすいとされ、中高年の女性に多いのが特徴です。

虚血性腸炎の分類

広義には一過性型,狭窄型,壊死型に分類されますが、ほとんどは一過性型です。

壊死型は不可逆的で、臨床経過や治療方針が大きく異なるため狭義では除外されます。

虚血性腸炎の症状

突然の下腹部痛が特徴で、しばしば血性下痢をきたします。強い腹痛のために冷や汗や嘔気、微熱を伴うこともあります。初発は症状が非常に強い場合があり、また下血に驚かれることが多いため、救急車を呼ぶ方もおられます。病変はS状結腸、下行結腸に多いため、左側腹部や下腹部を触診すると圧痛を訴えることが多くなっています。右側型の頻度は低く、あまり経験されません。
症例によっては、急な強い症状が改善した後でも、1~2週間くらいはしくしくした痛みが続くケースがあります。

 

虚血性腸炎の検査

腹部CT検査では、びまん性連続性の腸管浮腫を認め、診断の参考になります。
大腸内視鏡検査による診断が有用で、粘膜浮腫・発赤・粘膜内出血、浅い縦走潰瘍を認めます。

当院の大腸カメラ検査

虚血性腸炎の治療

ほとんどを占める一過性型の予後は良好で、薬物療法の必要はなく、腸管安静、対症療法が主体になります。強い腹痛や頻回の血便を認める場合や、炎症反応が高値であるならば、入院管理を検討します。軽症では入院治療は必要ありませんが、腸管の安静を目的に、水分を確保しつつしばらく絶食またはゼリー食として、腹痛や血便が落ち着いたら少量のお粥から食事を再開し、段階的に食事の形態を変えていきます。腸管の狭窄がみられる例では内視鏡的ブジーやバルーン拡張術が有効な場合もありますが、難治例は手術が検討されます。
4人に1人ぐらいの割合で再発しやすいことが特徴ですが、再燃時の症状は初回に比べると軽症化する傾向があります。

当院の診療

当院では緊急度が高い場合、当日または翌診療日までに内視鏡検査(胃カメラ)、腹部CTを行い、大腸カメラについても極力柔軟に対応しています。
下血などの症状では、大腸がんの他、潰瘍性大腸炎などが鑑別の対象となるため、極力早めの検査をおすすめしています。
緊急の場合には電話予約をおすすめしますが、WEB予約についても24時間対応可能です。
お困りの症状があれば、お気軽にご相談ください。

監修・文責 自由が丘消化器・内視鏡クリニック 院長 岡田 和久

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