医院名:自由が丘消化器・内視鏡クリニック 
住所:〒152-0035 東京都目黒区自由が丘2丁目9−6 Luz自由が丘5階 
電話番号:03-6421-2852

ピロリ菌

ピロリ菌

ピロリ菌ヘリコバクター・ピロリ菌(ピロリ菌)は、強酸の環境である胃粘膜に感染・生息する細菌で、らせん状の形状をしています。ピロリ菌は、ウレアーゼという酵素を作り出すことにより、周囲の酸を中和し、強酸の胃内でも生息することができます。ピロリ菌が胃粘膜に持続的に感染することによって、胃粘膜に慢性的な炎症が生じたり、遺伝子が傷つけられたりすることによって、胃炎や胃潰瘍、胃がんなどが起こされます。
感染は幼少期に起こるとされており、衛生状態が悪い環境で感染することが多く、人から人へ経口感染すると考えられています。そのため、胃がん・十二指腸がん・胃潰瘍・十二指腸潰瘍などを発症したご家族がいる場合、ご自身もピロリ菌に感染している可能性があります。ピロリ菌に感染している場合には除菌治療が可能です。除菌することで胃の疾患リスクを下げ、次世代への感染を防ぐこともできます。

検査方法

胃内視鏡検査(胃カメラ)中に組織を採取して行う検査と、それ以外のスクリーニング検査に分けられます。健康保険適用の除菌治療には、胃内視鏡検査による「内視鏡的な胃炎」の確定診断が必要です。

内視鏡を用いた検査法

迅速ウレアーゼ試験 ピロリ菌の持つ酵素の働きで作り出されるアンモニアを調べて、ピロリ菌がいるかどうかを検査します
鏡検法 採取した組織を染色して顕微鏡で調べます。
培養法 採取した組織を培養してピロリ菌がいるか調べます。

当院の胃内視鏡検査について

内視鏡を使わずに行う検査法

尿素呼気試験 お薬を服用して、吐き出された息からピロリ菌の感染を調べます。
抗体測定 血液検査や尿検査でピロリ菌に対する体内の抗体があるかを調べます。
便中抗原測定  便の中に体内にピロリ菌の抗体があるかを調べます。

ピロリ菌が引き起こす病気

  • 胃炎、十二指腸炎
  • 機能性胃腸症
  • 胃潰瘍、十二指腸潰瘍
  • 胃がん
  • 胃ポリープ
  • 胃MALTリンパ腫
  • 特発性血小板減少性紫斑病
  • 慢性蕁麻疹

など

ピロリ菌に感染していると、胃や十二指腸の粘膜に持続的な炎症を起こり、傷が深くなると時に潰瘍になります。ピロリ菌感染があるとこうした胃や十二指腸疾患を再発させやすいのですが、除菌治療によって再発が抑制され、胃がんリスクを軽減できます。炎症や潰瘍をしっかり治し、除菌治療により再発を抑制して胃がん予防につなげましょう。

胃炎について詳しくはこちら

ピロリ菌と胃がん

ピロリ菌感染が胃がん発症に深く関係しており、除菌治療が胃がん予防に一定の効果があることが世界各国の研究によって明らかになってきています。ただし、除菌治療に成功しても胃がんを発症するケースがあるため、定期的な内視鏡検査を受けることが必要です。早期のうちにがんを発見できれば、内視鏡による切除で根治させることが可能です。
除菌治療でリスクを下げ、定期的な内視鏡検査で健康とQOL(クオリティ・オブ・ライフ)を保っていきましょう。

胃がんについて詳しくはこちら

ピロリ菌の治療

ピロリ菌の治療ピロリ菌の除菌治療は薬を1週間服用するだけです。服用するのは、抗生剤2種類、そして胃酸分泌を抑える薬です。胃酸抑制剤は抗生剤の効果を発揮しやすいよう胃の環境を整える役割を持っています。
初回除菌治療の成功率は約90%です。正確な除菌判定のために、薬の服用から1ヶ月以上経過してから判定検査を行います。除菌に失敗した場合、抗生剤を変更して2回目の除菌治療が可能です。初回と2回目を合わせた除菌の成功率は約99%です。

除菌治療の際の副作用について

主な副作用として軟便・下痢・嘔気・味覚障害などが起こることがありますが、服薬終了後には改善します。服用後にも症状が続く場合には、医師にご連絡ください。
また、ピロリ菌除菌に成功すると、一時的に胸やけや胃もたれなど逆流性食道炎の症状が起こることがあります。これは胃炎が改善し、胃粘膜が回復するに従って、胃酸分泌が多くなることにより生じますが、軽い症状で特に治療を要さないケースがほとんどです。除菌後の再感染率は、年率1%以下と言われています。

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