医院名:自由が丘消化器・内視鏡クリニック 
住所:〒152-0035 東京都目黒区自由が丘2丁目9−6 Luz自由が丘5階 
電話番号:03-6421-2852

逆流性食道炎

逆流性食道炎について

逆流性食道炎について胃と食道の間には逆流を防止する機能を持った括約筋がありますが、この機能がうまく働かずに胃酸やそれを含む内容物が食道に逆流すると胃食道逆流症を起こすことがあります。繰り返し逆流を起こしたり、逆流を素早く戻す蠕動運動がうまく働かなかったりすると、食道粘膜が胃酸によって炎症を起こす逆流性食道炎を発症します。
逆流性食道炎は、食の欧米化や高齢化により、以前よりも患者数が増加しています。症状は、胸やけやゲップ、酸っぱいものが上がってくる(呑酸)、胸やみぞおちの痛み、のどのつかえや詰まった感じ、慢性的な咳などがあります。いったん薬でよくなっても、症状は繰り返しやすく、慢性化するとバレット食道や、それに伴う食道がん(腺癌)のリスクが上がるため、症状がありましたら消化器専門医を必ず受診してください。

症状

みぞおちから胸のあたりの不快感がある胸やけが最も多い症状です。熱くなる・焼けつくようという感覚があり、痛みや喉が詰まったように感じることもあります。他にも声の枯れやかすれ、咳など逆流性食道炎は多彩な症状を起こすケースが多くなっています。

  • 呑酸、ゲップ
  • 胸痛
  • 胃もたれ
  • 喉枯れ、喉の違和感
  • 咳、喉の痛み

など

逆流を起こす原因

下部食道括約筋の弛緩

胃と食道の間には下部食道括約筋(LES)という筋肉が締め付けて逆流を防いでいます。加齢などによってLESが弱くなると逆流を起こしやすくなります。

食道裂孔のゆるみ

胸部と腹部は横隔膜によって隔てられていますが、食道は腹部にある胃とつながっているため、横隔膜には食道の通り道である食道裂孔があります。食道裂孔も胃から食道への逆流を防ぐ役割を担っていますが、これも加齢などによりゆるんでしまうことがあり、それによって逆流を起こしやすくなります。また、食道裂孔がゆるむと胃が正常な位置から変移してしまう「食道裂孔ヘルニア」を起こすことがあり、これも逆流が起きやすくなる原因のひとつになります。

胃へ圧力が加わる

肥満や妊娠などでも胃に圧力がかかります。また、ベルトをきつく締める、前かがみの姿勢なども腹圧を高めて、胃酸逆流を起こしやすくします。

消化管の排出能(運動脳)が低下している

胃炎や潰瘍、機能性胃腸症などにより胃の運動能が低下したり、胃の大きなポリープ、胃がん、十二指腸潰瘍(あるいは瘢痕)などにより、幽門(胃の出口)や十二指腸などが塞がれると、胃内の圧力が高まり、逆流が誘発されることがあります。 また、胃の手術後で外科的に神経の一部が切断されている方は、胃の運動機能が低下したり、残った胃のつながれ方によって運動の不調和をおこしたり、胆汁の逆流がおこったりするために、残胃内に食べ物が長く停滞し、逆流性食道炎がおこることがあります。 その他、全身性強皮症やシェーグレン症候群などの膠原病にも、蠕動異常に起因する逆流性食道炎が合併することがあります。

逆流性食道炎の検査

逆流性食道炎の検査バリウムを用いた造影検査でもある程度確認できますが、しっかりした診断には色調変化などが直接視認できる内視鏡検査が必要です。

当院で行う胃内視鏡検査について

治療法

治療法びらんがある逆流性食道炎、びらんのない非びらん性胃食道逆流症(NERD)がありますが、どちらであっても、症状や顕著な所見があれば胃酸分泌を抑える薬物療法と生活習慣改善の治療を行います。薬物療法で症状は比較的短期間に改善できますが、逆流性食道炎は再発しやすいため、生活習慣を改善することはとても重要です。

薬物療法

主たる原因である胃酸の分泌をコントロールすることにより、炎症を抑えて、症状を軽減させます。場合によって、胃や腸の蠕動運動を改善させる薬や粘膜保護剤を併用します。再発させないためにも、医師の指示に従ってきちんと薬を服用してください。
閉塞などの器質病変がある場合には、原疾患の治療も併行しておこなう必要があります。

生活習慣改善

胃酸が過剰に出てしまわない食生活が重要です。症状がある間は、低脂肪食を心がけ、刺激の強いものや甘いものを控えて、飲酒や喫煙を極力避けるようにします。低脂肪食は胃酸の出過ぎを抑えるだけでなく肥満解消になり、逆流を起こしやすくする腹圧を軽減するためにも役立ちます。
腹圧軽減には、猫背など前かがみの姿勢をできるだけとらない、ベルトなどで締め付けない、重いものを持つことをできるだけ避けるなども重要です。妊娠している場合、特に腹圧が上がりやすいので、症状が出やすくなります。また、便秘も腹圧を上げてしまうため、適度な運動や食物繊維と水分を積極的にとるなどして解消するようにしてください。食後すぐに横にならない、睡眠時には上半身を少し高くすることなども症状緩和や再発予防に役立ちます。

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