医院名:医療法人社団侑思会 自由が丘消化器・内視鏡クリニック 
住所:〒152-0035 東京都目黒区自由が丘2丁目9−6 Luz自由が丘5階 
電話番号:03-6421-2852

医療情報

2023.07.25

胃底腺型胃癌②(胃内視鏡/胃カメラ)

胃底腺型胃癌は、従来の胃癌よりもピロリ菌の感染率が低率で、病変が小さいうちから深く浸潤をしやすいものの、浸潤に対して転移の可能性が低い低悪性度腫瘍と考えられています。まだこの腫瘍の予後に関しては不明な点が多く、研究結果が待たれるところです。

以下は、当院で経験された2mm大の胃底腺型胃癌です。

 

文責・監修 院長 岡田和久

2023.07.18

胃底腺型胃癌①(胃内視鏡/胃カメラ)

胃底腺型胃癌は胃底腺への分化を示す低異型度の分化型腺癌で(1)、WHO分類第5版ではAdenocarcinoma of fundic-gland typeという名称になっており、その中でも粘膜内に病変がとどまるものはOxyntic-type adenomaと呼称されています。胃底腺型胃癌は、H.pylori未感染に発生しやすい胃癌の1つで、今後感染率の低下に伴い相対的に頻度が増すことが予測されています。胃底腺型腺癌の典型的な内視鏡的特徴は,①褪色調・白色調,②粘膜下腫瘍様の隆起性病変,③樹枝状の拡張血管,④背景粘膜に萎縮性変化がみられないことなどがいわれています(2)。大きさに比較して高頻度に粘膜下層浸潤を伴うものの、脈管侵襲や転移のリスクが低いため、さほど悪性度は高くはないとされていて、診断的治療の目的で内視鏡治療が選択される機会が増えています。

以下は当院で発見された胃底腺型腫瘍のうち粘膜内にとどまる、いわゆるOxyntic-type adenomaに相当する1-2mm大の病変です。

参考文献

1)Am J Surg Pathol 34:609-619,2010

2)消化器内視鏡Vol34:86-87,2022

文責・監修 院長 岡田和久

2023.06.27

十二指腸乳頭部腫瘍③(胃内視鏡/胃カメラ)

十二指腸には胆汁や膵液が流れこむ十二指腸乳頭があり、まれに同部に腫瘍性病変が生じます。早期では症状に乏しく、健診などで偶然に発見されることが多くなっています。

同部にできる良性腫瘍である腺腫は内視鏡的切除の適応とされおり、一部先進施設で可能です。

以下は当院で経験された十二指腸乳頭部の腺腫です。

文責・監修 院長 岡田和久

2023.06.22

十二指腸腺腫⑦(胃内視鏡/胃カメラ)

十二指腸非乳頭部の腺腫(SDET)は比較的よく遭遇する疾患で、それらは早期発見ができれば癌に進展する前に治療ができます。

以下は当院で経験された2-3mm大の十二指腸の陥凹型腺腫です。

最近では先端施設で小さいサイズのものを外来切除(CSP)する臨床試験が行われています。

院長 岡田和久

2023.05.28

早期胃癌⑮/自己免疫性胃炎

自己免疫性胃炎には胃癌が合併しやすいとされており、

診断された場合には定期的な経過観察が必要です。

以下は当院初診時に発見された自己免疫性胃炎に合併した早期胃癌です。

院長 岡田和久

2022.08.18

食道顆粒細胞腫(胃内視鏡/胃カメラ)

食道の顆粒細胞腫は schwann細胞由来の腫瘍で、中年男性に多く、無症状のことが多いとされています。

下部・中部食道に好発し、多くは 20mm以下で、外観は大臼歯(いわゆる奥歯)様と表現されます。

全体の約5%が悪性ですが、大部分が良性で発育は緩徐であり、小さいものでは経過観察が可能です。

10mmを超えるものについては悪性例があることから、積極的な内視鏡治療が考慮されます。

 

院長 岡田和久

2022.08.11

早期胃癌⑭(胃内視鏡/胃カメラ)

胃癌と診断された患者さんの約15%は同時に2つ以上の癌が発見されます。

そのため、胃癌もしくは胃腺腫が発見された方は、同時あるいは異時多発の胃癌が発生していないか、入念に観察する必要があります。

以下は、胃の体下部と胃角部に同時に2病変発見された症例です。

①一病変目

 

②二病変目

監修 院長 岡田 和久

2022.08.04

早期胃癌⑬(胃内視鏡/胃カメラ)

ピロリ菌除菌後の早期胃癌は平坦・陥凹型が多いという特徴があり、通常観察では視認が難しい場合があるため、早期で発見するためには、定期的な内視鏡検査が必要になります。

以下は当院で発見された除菌後胃癌です。

院長 岡田和久

2022.05.22

鳥肌胃炎③早期胃がん⑫(胃内視鏡/胃カメラ)

写真の症例は、鳥肌胃炎で除菌してから数年後に発生した胃の未分化型早期胃がんです。

癌発見時には鳥肌粘膜はやや平定化していました。
このような癌は比較的若い層の20代-40代にもみられ、除菌後も定期的な経過観察が必要です。

 

 

院長 岡田和久

2022.05.08

HNPHG①(胃内視鏡/胃カメラ)

胃に感染する細菌はピロリ菌が有名ですが、ピロリ菌以外にヘリコバクター・ハイルマニなど胃に感染する細菌があり、それらによる胃炎はHHLO(Helicobacter heilmannii-like organism)関連胃炎、あるいはNHPHG(non-Non-Helicobacter pylori-Helicobacter gastritis)と呼ばれています。ヘリコバクター・ハイルマニは人畜共通感染症で、感染者は犬や猫の飼育歴がある方に多いとされています。内視鏡的には、鳥肌胃炎または胃の前庭部から胃角部にかけての腺境界領域にまだらな模様、霜降り所見を認めることが多いとされ、当院の経験例でも両所見のいずれかが発見のきっかけとなっています。

NHPHGの問題点は、H. pylori 感染胃炎よりも MALT リンパ腫との関連性が強い可能性が報告されていることですが、NHPHGと併存するMALT リンパ腫においては、NHPHの除菌により寛解導入に至ったとする報告例がみられます。

以下は当院で経験されたHNPHGの一例です。犬の飼育歴がありました。

院長 岡田和久

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