ピロリ菌を除菌された方のなかには、除菌をすればもう胃癌にはならないと考えておられる方がいますが、メタ解析では、除菌治療をしても胃癌の抑制効果は約40~50%程度しかないと試算されており、除菌時の萎縮性胃炎(ピロリ菌によって生じた胃炎)の程度によっても差異が生じます。
そして、萎縮性変化が高度に進み化生性胃炎という状態が生じれば、除菌による抑制効果が極めて乏しくなるとされています(point of no return)。
除菌後に生じる、除菌後胃癌の一部は、正常粘膜と区別し難い「胃炎様胃癌」の形をとるものがあり、診断が難しい場合があります。
写真は、院長が発見した除菌後の胃炎様胃癌の症例です。
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自由が丘消化器・内視鏡クリニック
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院長 岡田 和久