医院名:医療法人社団侑思会 自由が丘消化器・内視鏡クリニック 
住所:〒152-0035 東京都目黒区自由が丘2丁目9−6 Luz自由が丘5階 
電話番号:03-6421-2852

医療情報

2023.06.03

大腸アニサキス症

アニサキス症については、以下もご参考ください。

アニサキスは主に胃に感染し、日常診療においてよくみられますが、時に小腸や大腸にも感染します。

腸アニサキスは劇症型が多いとされ、発見契機として腹痛が 64%と最も多く、無症状で偶発的に発見されるケースは 23%と比較的少ないものとされています

(アニサキスは刺入部位を問わず、強い腹痛などの症状がでる場合もあれば、無症状のときもあり、反応は人により異なります)。

以下は、大腸内視鏡検査でアニサキスが確認された例です。上行結腸の粘膜に刺入していました。

大腸アニサキス症の集計では、病変部位は、上行結腸、横行結腸、盲腸の順に多く、右側結腸に多いことが報告されています。

院長 岡田和久

2023.05.28

早期胃癌⑮/自己免疫性胃炎

自己免疫性胃炎には胃癌が合併しやすいとされており、

診断された場合には定期的な経過観察が必要です。

以下は当院初診時に発見された自己免疫性胃炎に合併した早期胃癌です。

院長 岡田和久

2022.08.18

食道顆粒細胞腫(胃内視鏡/胃カメラ)

食道の顆粒細胞腫は schwann細胞由来の腫瘍で、中年男性に多く、無症状のことが多いとされています。

下部・中部食道に好発し、多くは 20mm以下で、外観は大臼歯(いわゆる奥歯)様と表現されます。

全体の約5%が悪性ですが、大部分が良性で発育は緩徐であり、小さいものでは経過観察が可能です。

10mmを超えるものについては悪性例があることから、積極的な内視鏡治療が考慮されます。

 

院長 岡田和久

2022.08.11

早期胃癌⑭(胃内視鏡/胃カメラ)

胃癌と診断された患者さんの約15%は同時に2つ以上の癌が発見されます。

そのため、胃癌もしくは胃腺腫が発見された方は、同時あるいは異時多発の胃癌が発生していないか、入念に観察する必要があります。

以下は、胃の体下部と胃角部に同時に2病変発見された症例です。

①一病変目

 

②二病変目

監修 院長 岡田 和久

2022.08.04

早期胃癌⑬(胃内視鏡/胃カメラ)

ピロリ菌除菌後の早期胃癌は平坦・陥凹型が多いという特徴があり、通常観察では視認が難しい場合があるため、早期で発見するためには、定期的な内視鏡検査が必要になります。

以下は当院で発見された除菌後胃癌です。

院長 岡田和久

2022.07.28

腸管嚢胞様気腫症(大腸内視鏡/大腸カメラ)

腸管嚢胞様気腫症は、比較的稀な病態で、腸管壁内の粘膜下層などを中心に多発性(大小不同)の含気性気腫を形成するものです

特発性が約15%、基礎疾患(慢性閉塞性肺疾患、膠原病、炎症性腸疾患、悪性腫瘍など)の併存がある続発性が約85%とされています。発生機序は、通過障害などにより腸管内圧が上昇し粘膜の損傷部位から腸管内ガスが侵入するという説、ガス産生菌が粘膜下に進入して発症するなどの説、薬剤(αグルコシダーゼなど)による説などが想定されていますが、いくつか要因が重なり発生するのではないかとも考えられています。

無症状である場合には経過観察となりますが、所見自体は翌年も消えずに残っている場合もあれば、消退傾向となる場合もあり患者さんにより差があります。腹部症状や下血を伴う場合などには、絶食などの保存治療や高圧酸素療法などが考慮されます。

院長 岡田和久

2022.05.29

静脈硬化性腸炎①(大腸内視鏡/大腸カメラ)

静脈硬化性腸炎・腸間膜静脈硬化症(mesenteric phlebosclerosis)は、大腸周囲の静脈に石灰化が生じるためにおこる 血流を鬱滞によって慢性的な虚血性変化をきたし、腸管壁の浮腫、線維化、石灰化、腸管狭窄を起こす疾患です。遺伝的な要因の他、サンシシを含有する漢方薬の長期服用が原因とされています。内視鏡所見では、右側結腸の粘膜の色調変化(暗紫色、青銅色)、浮腫、血管透見消失、半月襞の腫大、びらん、潰瘍、狭小化などが言われており、周囲の大腸・腸間膜静脈に沿った線状・点状の石灰化が確認されると本症と診断されます。

以下はサンシシを含む漢方を長期間服用している方の所見です。深部の上行結腸に、他部位の正常粘膜と比較して色調変化が認められます。

(上の写真:上行結腸、 下の写真:S状結腸)

院長 岡田和久

2022.05.22

鳥肌胃炎③早期胃がん⑫(胃内視鏡/胃カメラ)

写真の症例は、鳥肌胃炎で除菌してから数年後に発生した胃の未分化型早期胃がんです。

癌発見時には鳥肌粘膜はやや平定化していました。
このような癌は比較的若い層の20代-40代にもみられ、除菌後も定期的な経過観察が必要です。

 

 

院長 岡田和久

2022.05.15

大腸粘膜下腫瘍(大腸内視鏡/大腸カメラ)

大腸の粘膜下腫瘍のうち顆粒細胞腫は比較的稀な疾患です。

頻度は少ないものの悪性化の報告例があるため、念のため切除を念頭におく必要があります。

内視鏡所見では黄白色調の外観を呈することが多いため、神経内分泌腫瘍との鑑別が難しく、診断には免疫染色含めた病理組織学的所見が重要で、S-100蛋白陽性、neuron-specific enolase (NSE)陽性であることから診断されます。

以下は当院で経験された直腸GCTの一例です。

大腸における顆粒細胞腫は横行結腸を含めた右側結腸に3/4が発生するとされていますが、本症例のような直腸での発生は少ないとされています。

なお、直腸にはNETや顆粒細胞腫の他に、以下のような良性の平滑筋腫なども発生します。

無症状の平滑筋腫は経過観察が可能です。

院長 岡田和久

2022.05.08

HNPHG①(胃内視鏡/胃カメラ)

胃に感染する細菌はピロリ菌が有名ですが、ピロリ菌以外にヘリコバクター・ハイルマニなど胃に感染する細菌があり、それらによる胃炎はHHLO(Helicobacter heilmannii-like organism)関連胃炎、あるいはNHPHG(non-Non-Helicobacter pylori-Helicobacter gastritis)と呼ばれています。ヘリコバクター・ハイルマニは人畜共通感染症で、感染者は犬や猫の飼育歴がある方に多いとされています。内視鏡的には、鳥肌胃炎または胃の前庭部から胃角部にかけての腺境界領域にまだらな模様、霜降り所見を認めることが多いとされ、当院の経験例でも両所見のいずれかが発見のきっかけとなっています。

NHPHGの問題点は、H. pylori 感染胃炎よりも MALT リンパ腫との関連性が強い可能性が報告されていることですが、NHPHGと併存するMALT リンパ腫においては、NHPHの除菌により寛解導入に至ったとする報告例がみられます。

以下は当院で経験されたHNPHGの一例です。犬の飼育歴がありました。

院長 岡田和久

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