医院名:医療法人社団侑思会 自由が丘消化器・内視鏡クリニック 
住所:〒152-0035 東京都目黒区自由が丘2丁目9−6 Luz自由が丘5階 
電話番号:03-6421-2852

医療情報

2019.03.16

スキルス胃がんとは②(胃内視鏡/胃カメラ)

前記しましたように、スキルス胃がんの多くは、未分化型早期胃がんからの進展ですが、発見するのが難しいのが現状です。特に、背景粘膜の炎症や萎縮程度が強い場合、早期病変の視認はさらに困難となります。

写真の例は、院長が発見した未分化型早期胃がんで、学会総会と英論文で発表/提示した症例です。

この症例は、大きさ8mm程度で、深達度が浅く、結果的に内視鏡治療のみで治癒切除が得られました。病変は、背景の炎症が強く、通常観察からは視認することが非常に難しい病変です。実際、内視鏡学会総会での発表時には、この病変のNBI拡大像(緑・茶色のアップの写真)に関する発表を行いましたが、
フロアの多くの先生方から、この病変はそもそも通常観察で存在を指摘することすらできないと意見されました。

このような胃がんは、比較的まれな胃炎様の未分化型胃がんですが、1年で数百という胃がんを取り扱っている、がん専門病院の専門医でないと、発見するのが非常に難しい病変です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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院長 岡田 和久

2019.03.15

スキルス胃がんとは①(胃内視鏡/胃カメラ)

胃がんとは、胃液などを分泌する胃粘膜(胃壁の最も内側)の腺組織の細胞から発生するがんを言います。

胃がんのほとんどは、「腺がん」といわれるもので、がん細胞の分化度(顕微鏡の顔つき)により、大まかに分化型と未分化型に分けられます。一般的に、分化型は進行が緩やかで、未分化型はがん細胞の増殖が速いため、進行が速い傾向があるといわれています。検診で発見されるまで大きくなるには、がんが発生してから少なくとも数年は経っているとされています。

スキルス胃がんは、特殊なタイプの胃がんで、胃がんの中で最も悪性度が高く、5年生存率が7%未満というデータがあります。このタイプのがんは、がん細胞が胃の表面にでることなく、壁の中を染みこむように広がっていきます。そのため、相当程度に広がるまで症状が出ないうえに、がん発見のきっかけとなる胃粘膜表面の変化、特に粘膜の凹凸変化が不明瞭なことが多いため、バリウムや内視鏡検査でも、初期病変が見つけにくいという特徴があります。

スキルス胃がんに進展する胃がんは、未分化型胃がんからの進展が多いとされていますが、一部は分化型あるいは分化型と未分化型の混合型からも進展していくことがあります。一方、未分化型胃がんでも、初期病変/早期がんではスキルスとはならず、ある程度の大きさまで、がんは塊のまま一か所で増大し、ある程度の大きさを超えてしまってから、血液やリンパ液に乗って全身に飛び散るようになったり、染み込むような浸潤形式をとっていくようになります。

つまり、未分化型胃がんでも、ごく初期のうちに発見がなされれば、手術で胃を切らなくても、内視鏡治療のみで根治させることが可能です。具体的には、病変の大きさが2cm以下で、潰瘍病変を伴わないうちに発見がされれば、転移のリスクがほぼ0であるため、内視鏡治療で根治できる可能性があります。(つづく)

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院長 岡田 和久

2019.03.14

過敏性腸症候群とは③(大腸内視鏡/大腸カメラ)

この疾患の根本的な原因はまだよくわかっていませんが、心身に対するストレスなどが誘因となり、脳から腸にむかう信号(神経やホルモンを介した信号)と、腸から脳にむかう信号の両方が強くなっていることが確認されており、腸の知覚過敏のような状態が起きていることがわかっています。治療は、便秘型、下痢型などの症状に合わせて、薬を選択していく必要があります。

また、初診で過敏性腸症候群だという印象を持っていたとしても、大腸内視鏡(大腸カメラ)検査をしてみると、結果的に潰瘍性大腸炎や感染性腸炎などの他、甲状腺ホルモンの異常や糖尿病による胃腸の運動異常、大腸がんによる便狭小などと診断されるケースがありますので、本疾患の診断には大腸内視鏡(大腸カメラ)検査や採血検査を受けるなどして、他の病気をきちんと除外しておくことが必要です。

お腹の不調が長く続く場合には、自分で判断したり一人で悩んだりせずに、専門医とご相談されることをおすすめします。

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院長 岡田 和久

2019.03.13

過敏性腸症候群とは②(大腸内視鏡/大腸カメラ)

社会生活が排便状況によって制限されたり、トイレの場所ばかりに気を遣ったりする患者さんの場合、状態に応じて、治療で介入していく必要があります。

現在の世界的な診断基準は、Rome Ⅳ基準が用いられており、「最近3か月の間において、平均1週間に1回以上続く再発性の腹痛で、1排便に関係する、2排便頻度の変化と関連する、3便の形状(外観)の変化と関連する、のうち2つ以上認めるもの」と定義されています。

さらに、症状によって便秘型、下痢型、混合型、分類不能型などに亜分類されます。

10%くらいの方がこの疾患であるとされており、女性の方が多く、年齢とともに減少する傾向があります。(つづく)

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院長 岡田 和久

2019.03.12

過敏性腸症候群とは①(大腸内視鏡/大腸カメラ)

いわゆる「突然のおなかギュルギュル」が繰り返しおこる場合には、過敏性腸症候群の可能性があります。

過敏性腸症候群とは、大腸内視鏡(大腸カメラ)などの検査で、腫瘍や炎症といった、目に見える疾患があるわけではないのに、腹痛や排便異常(下痢・便秘・あるいはその繰り返し)が数か月以上にわたって続く状態をいいます。この疾患は、腸炎とは異なり、体重が減ったり、血便がでたり、夜間に下痢がおきたりすることはなく、生命に関わることもありませんが、人によっては日常生活に多分に支障が生じ、生活の質の低下のみならず、経済的な生産性の低下をきたす場合があります。

ひどくなると、朝の通勤電車を途中下車し、勤務先まで各駅のトイレに駆け込むという方もおられます。そして、自分がむかう先の経路の途中にあるトイレを予めチェックしないと不安だという方もおられ、全国のトイレを貸してくれそうな施設を検索するためのアプリや、今いる場所から最寄りのトイレを探し出すアプリを利用している方もいます。(つづく) 

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院長 岡田 和久

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